書き忘れていましたが、Domから下りてきた翌日、高気圧が張り出してきたため、スイスのもう一つの有名な山岳地域のBerner Oberlandに行ってきました。
8月16日
ルート
Kleine scheidegg station~Wengernalp station
メンバー:gaku
Domから下りてきた翌日は予備日にしていたため田舎の街の観光に行く予定でしたが、高気圧がすっぽりとスイス全体を覆っていたため、鉄道を途中で乗り換えて、EigerなどがあるBerner Oberlandにこのような気圧配置の時の天気の様子のチェックを兼ね、初めて行ってみました。
この地方のメインの村、Grindelwaldに鉄道が着く前から大きく見えたのが、有名なEigerの北壁でした。
モンベルのお店もあり、寄ってみたら埼玉県からテント泊でEigerを登りに来た方と出会い、お互い話が弾みました。
彼が登れたことを願っています。
村のはずれ、Eigerの東側に聳えるWetterhon。
Grindelwaldの地元の人と話したところ、Eigerよりもこの山を愛している人が地元では多いそうです。
鉄道に乗ってKleine scheideggの駅を目指す途中、大きくEigerの北壁を見ることが出来ました。
今後ノーマルルートで行くことはあるかもしれませんが、北壁を登ることは絶対に無いと思います。
Kleine scheideggの駅を降りるとすぐにBerner Oberlandの有名な3つの山が広がっています。
Mönch(左)とJungfrau(右)。
Eiger(左)とMönch(右)。
高気圧に覆われていたため、予想した通り天気は良くて風も無く、絶好の登頂日和だったと思います。
Kleine scheideggは「小さな峠」という意味で、立山の室堂のようなところです。
ハイキング道を下って隣の駅のWengernalpまで歩いてみました。振り返って2山。
個人的にはJungfrauの山容が格好が良いと思いました。
さすがに前日の疲れが残っていたので、あとは鉄道に乗って滝で有名なLauterbrunnenの街にも行きました。
街の中に大きな滝があるのですが、日本のように色々な安全対策などはされずに、流れるままにされています。
初めて訪れたBerner Oberlandは、ZermattのあるWallis州と比べると観光地の感が強いので、本格的に山に登る人にはやはりZermattかChamonixのほうがおすすめだと思います。
翌朝、宿の奥さんに「来年も来るんでしょう?」と言われながら別れを告げ、
Matterhornや
DomとTäschhorn、
Zermattの街に別れを告げ、日本に帰りました。
写真を見るだけで本当に素敵。ミッテルレギを初登攀した日本人のこと知ってる人なんてもういないだろうな。
いえ、向こうの山に関わる人たちは、100年近く前にミッテルレギ稜を地元の人と世界で初めて登り、その後ミッテルレギ小屋を建てるため、多大な援助をしてくれた槇さんのことを、今でも覚えています。
いつかその小屋に泊まり、頂を目指してみたいですね。