松木沢ジャンダルムはアルパインクライミングの絶好の練習場

 

 

2024年ゴールデンウィーク後半の5月3〜4日、松木沢ジャンダルムに行って来ました。

クライミング歴はそろそろ7年くらいになるのに、いまだにリードはちょっと…と言いがちな私でしたが、とあるご縁をいただき、この半年くらいリード特訓をしていただいております。
その一環でこの度、松木沢ジャンダルムでの一泊2日のマンツーマンリード特訓をしていただきました。

松木沢ジャンダルムは足尾銅山の奥にある岩場です。頂上にはしっかりした終了点があり、途中にも支点があったりなかったり。ボルトもルートによってはちゃんと打たれてはいますが、信じるか信じないかはあなた次第…なものも多く、基本、カムや木でナチュラルプロテクションを取りながら登ります。5.6, 5.7, 5.8くらいの簡単なルートも多くて初級・初心者にも登りやすいのですが、変な所に迷い込んでしまうと急に登れなくなるし、ザレで落石しやすいのが怖いです。
あと、懸垂で降りる時に、どこでピッチを切るのか、も、知らないと難しい。信頼出来る支点がなければ木に直がけで降りることも含めて、事前に懸垂のルート取りを考えておくことが重要と思います。

銅(あかがね)親水公園に駐車して岩場手前まで1時間くらい歩き、橋を渡って(ここは以前は橋がなくて草履持参で渡渉していたそうですが、今は橋があります!)取り付きまで30分くらい登ります。登り口、右から入るとザレザレの急坂を登るハメになるので、左側から入ると登りやすいです。

両日とも早朝から駐車場は満車で路上もいっぱいに車が泊まっていましたが、皆さん足尾に登られるハイカーで、ゴールデンウィークにもかかわらず岩場はほぼ貸し切り状態でした。

今回は初日は下部は極左ルートから交差した所で上部は直上ルート左(計5ピッチ)を登り、2日目は中央ルンゼ(計7ピッチ)を登りました。

極左ルートの出だしはこんな感じ。階段状で登りやすい。

支点は不安要素もあり、木でバックアップ取ってみたりしました。

上部てっぺんまでの直上ルートはクラックです。

頂上のケルン前で三色団子の乾杯。

2日目の中央ルンゼはこんな感じ。

ボルトとかないので、ナチュプロをとっていきます。どこ行ってもいいけど、自分に登れる簡単なルートを自分で見つけるというのがとても難しい…。最後てっぺんまで抜ける時に、泣けるくらいのザレたルートを選んでしまい、どこを持ってもどこに足を乗せても落石しそうで、怖くて怖くてそろーりそろーり登りました。セカンドで登ってこられた師匠にはあんな所よく登ったね(あんなルート選ぶヤツはいない)と言われてしまいました…

そんなこんなでこちら2日目の頂上。

2日目は懸垂もリードさせてもらいました。黄色いラインが両日使った懸垂のルート。

途中でロープが団子になってしまい、仮固定して直している、の図。

今回、みっちり2日間リードさせてもらって、リード怖い怖い病がかなり治ってきました。リードが怖い理由は、登りが下手というのもあるけれど、ルート間違いで変な所に迷い込んでしまったらどうにもならなくなる…⁈、ボルトを見逃したらどうしよう…⁈という点が大きかったのですが、ナチュラルプロテクションを取れる、という安心感があれば、間違っても復活出来る可能性が大きく広がった感じです。

 

6 thoughts on “松木沢ジャンダルムはアルパインクライミングの絶好の練習場

  1. imarin says:

    情報シェア、ありがとうございます。松木沢ジャンダルム、私も狙ってます。
    こういうルートはクライミングの難易度よりも、ルーファイやロープの流れ、プロテクションをどこでとるか、落石回避!などが難しいですよね・・・上手くなって、いつか一緒に行ってください。

    • yone says:

      私はルートファインディングが本当に苦手で、どこが簡単でどこが難しいかよく分からず、本能的にフェースを嫌いできるだけ露出が少ないルンゼっぽい所に逃げ込む癖があるようで…、結局進退極まる奥地に入り込んでしまいがち。これをなんとかせねばなりません… 是非是非一緒に遊んでね〜

  2. smile-k says:

    松木沢は遠い昔アイスで行ったことがあります。
    開けていて明るいエリアだとの記憶があります。
    ブログを参考に近いうちに登りに行きたいですね。

    • yone says:

      私は一度行ったことがある所でも取り付きとか全く分からないので頼りになりませんが、ルート図は師匠お手製なので間違いないです!地図とトポが読めるKさんが一緒ならまた行けるはず!

  3. maru says:

    緑がだいぶ復活したようですが、脆いい岩場は変わらずでしょうね。参考資料が少ないんでしょうか、その中でもナチュプロ、怖いですねえ、そこでリ-ドの特訓、いい機会だったでしょう。悩みつつ、突破して行く雄姿が想像されます。もうついていけません。

    • yone says:

      緑の復活は自治体として頑張ってるみたいです。
      リード、怖いですねぇ。悩みつつ突破していきながら、なんのためにこんなことしてるのか考え始めると迷っちゃいます。達成感ぽいエクスタシーとか全然全く感じないし。自分の苦手克服を頑張っている感じです。恐れからの解放、自由自在への一歩ずつの前進?
      どこに向かってるんだろう、私…⁈

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