城ヶ崎クラックをリードする(あかねの浜: 毘沙門天)

2023年夏の終わり頃からクラッククライミングに手を染め始めました。カムも自前で揃え、ジムのクラック講習に通ってみたり、ご縁あって教えを乞うことになった大師匠に何度も城ヶ崎に連れて行っていただきながら、ジャミングやカムの使い方をイチからの教えていただきながら、練習を重ねてきました。
クラッククライミングでのリードでは、次へ進むための「お作法的手続き」が通常以上に手間となります。プロテクションをとるにもヌンチャクをかけられるボルトもアンカーも打たれていないので、自分でカムをクラックに差し込んでヌンチャクをかけられるようセットすることが第一ステップです。さて、どこにどのサイズのカムを差し込めばぴったり決まるのか、サイズを間違えるとカムが外れて命取りになります。差したカムがしっかり決まっているか、しっかりテスティングして、大丈夫だと思ってはじめてヌンチャクをかけ(第二ステップ)、そのヌンチャクにロープをかけて(第三ステップ)、やっとプロテクションが取れます。岩を登りながら、常に1-2メートル以内にプロテクションが取れるよう、この「お作法的手続き」を繰り返していきます。登るだけでも大変なのに、プロテクションの確保は登る以上に気を使います。

さて、先日、城ヶ崎あかねの浜で、毘沙門天という5.9のクラックをリードできたので、備忘録残させていただきます。

黄色いラインの14番が毘沙門天です。ボルトやアンカーなどは1つも打たれていないので、下から上までカムでナチュラルプロテクションを取る必要があります。

最終終了点だけは、大師匠が事前に上から作っておいてくださっているので、それを利用させてもらいます。

写真の14マークが付いている所🟰大きな穴の部分まではカムは使えないので、スタートはフリーソロです。登山で馬の背を登っていく感じでぐいぐいいきます。とはいえ、ちょいビビる。

ここからはカムでプロテクションを取りながら登っていきます。怖いからいっぱいカム挿してます。1メートルごとくらいか。流れが悪くなりそうな所(🟰角度が変わるところ)には長目のアルパインヌンチャクをかけています。

全身使いながら、しかも「お作法的手続き」に細心の注意を払いながら登っていくので、安定する所ではしっかりレストしています。あと少し。頑張れ、私!

はい、ここでゴール。上から作った終了点を下まで垂らしてもらっていたので、最後の乗っ越しは免除。

いえーい、5.9のクラック、リードしたどぉ。

クラックのリード、怖いです、でも、面白いです。でも、怖いです(笑)

クライミング始めた時から、何のためにわざわざそんな怖いことするの?クライマーって変態だよなぁ、って思いながらやってますが、変態度が増していってる自分のことが一番怖いです。

 

10 thoughts on “城ヶ崎クラックをリードする(あかねの浜: 毘沙門天)

  1. ao says:

    クラックリード、おめでとう!!「岩が好き~!」って叫んでた頃が懐かしい笑。
    何につけてもリードをやってなんぼのものですね~!

  2. imarin says:

    yoneさん、すごいです!
    地道に身に着けた技術は、裏切りません。
    一歩先に踏み出すなら、カッコだけじゃなく積み重ねが大事ですよね😊 尊敬〜、見習います♥

    • yone says:

      イマリンちゃま、ありがとうございます。こないだ久しぶりに城ヶ崎行ったら、リード怖かったぁ〜。地道に頑張っても、すぐ簡単に裏切られます…

  3. jsky says:

    ランニングビレーを一から構築しながら攀じるのはまさにクライミングの原点回帰ですね.技術,精神力(メンタル)・・・恐れ入りました!

  4. yone says:

    jskyさま、ありがとうごさいます。
    私は技術もメンタルもほんとアカンやつなんです…。技術の方が頑張れば練習でちょっとはなんとかなるけど、メンタルはなかなか難しいですね…

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

inserted by FC2 system